神戸市北区八多町深谷の未来をつなぐ。農村空家を活用した地域農業支援の実証実験
農村の価値を、未来へつなぐ
株式会社常然は、「自然を、身近な日常に。」を理念に、自然・地域・人をつなぐ事業づくりに取り組んでいます。
このたび株式会社常然は、神戸市北区八多町深谷で運営している農村空家を活用したアウトドア施設「Outdoor Home はこにわ深谷店」を拠点に、地域農産物の価値発信・販売モデルの実証実験を開始します。
今回の実証実験では、はこにわ深谷店と同じ深谷地区で生産されている希少米「いのちの壱」を販売します。
これは、単なるお米の販売ではありません。
農村の空家を人が集まる交流拠点として活用し、地域外から訪れる人に深谷の自然や暮らしを知ってもらう。
そして、地域で生産される農産物や生産者の想いを届けることで、地域を訪れる人と地域の生産者との新しい接点をつくる。
こうした取り組みを通じて、
- 生産者と消費者をつなぐ仕組みづくり
- 地域農産物の新しい価値発信チャネルの構築
- 農村空家の新たな活用
- 地域内経済循環の創出
を目指します。
神戸市北区八多町深谷という農村地域
「Outdoor Home はこにわ深谷店」の所在地であり、「いのちの壱」が生産されている神戸市北区八多町深谷地区。
深谷地区は、約35世帯、150人ほどが暮らす小さな農村地域です。
豊かな自然に囲まれ、古くから米づくりが行われてきた地域でもあります。
高品質な酒米やお米を生み出してきた農業の歴史があり、良質な土壌にも恵まれています。
豊かな自然環境。
受け継がれてきた農業技術。
地域で守られてきた土地の力。
こうした地域の資源が、この土地ならではの農産物を生み出しています。
一方で、地域の農業や暮らしを取り巻く環境は変化しています。
農家の減少や高齢化、後継者不足など、地域の農業を将来にわたって維持していくための課題もあります。
だからこそ、これまで地域に存在していた資源を、新しい形で活かしていくことが重要だと私たちは考えています。
地域農業が抱える課題
八多町深谷地区でも、全国の農村地域と同様に、農業や地域の暮らしを取り巻く環境が変化しています。
主な課題として、
- 米農家の減少
- 農業従事者の高齢化
- 後継者不足
- 耕作放棄地の増加
- 空家の増加
などがあります。
長い年月をかけて築かれてきた地域の農業文化や土地の価値を、次の世代へつないでいくためには、従来の農業だけではなく、地域外から人を呼び込み、地域の魅力を知ってもらう新しい仕組みも必要です。
そこで株式会社常然は、「空家」と「自然体験」と「地域農産物」をつなぐ取り組みを始めています。
農村空家を「地域と人が出会う場所」へ
株式会社常然が運営する「Outdoor Home はこにわ深谷店」は、神戸市北区八多町深谷にある農村の空家を活用したアウトドア施設です。
使われなくなった民家を、地域外から人が訪れる自然体験の拠点として活用することで、これまで地域との接点がなかった人にも、深谷の自然や暮らしに触れてもらう機会をつくっています。
私たちは、農村の空家活用を単に「建物を再利用すること」だけとは考えていません。
人が訪れる場所をつくることで、
「地域を訪れる」
↓
「地域の自然を楽しむ」
↓
「地域の人や暮らしを知る」
↓
「地域の農産物を知る」
↓
「地域の商品を購入する」
↓
「地域の生産者を応援する」
という新しい地域との関係を生み出すことができると考えています。
今回の「いのちの壱」の販売実証実験は、その可能性を検証する取り組みの一つです。
「深谷を元気にしたい」生産者・西井さんの挑戦
そんな深谷地区で、希少米「いのちの壱」の生産に取り組んでいるのが農家の西井さんです。
西井さんは、
「この地区を元気にしたい」
「もっと深谷を盛り上げたい」
「この地域を未来につなげたい」
という想いを持ち、米づくりを続けています。
しかし、「いのちの壱」は栽培が難しい品種です。
粒が大きく、穂が重いため、稲が倒れやすいという特徴があります。
それでも西井さんは、
「より美味しいお米を食べてほしい」
という想いから、手間を惜しまず、一粒一粒に向き合った米づくりを続けています。
地域を元気にしたいという生産者の想いと、地域の農産物を知ってもらう仕組み。
この二つをつなぐことも、今回の実証実験の目的です。
希少米「いのちの壱」の特徴
コシヒカリの約1.5倍の大粒米
「いのちの壱」は、一般的なコシヒカリと比べて約1.5倍の大きさを持つ希少米です。
大粒ならではの存在感があり、豊かな甘みと強い粘りが特徴です。
主な特徴は、
- コシヒカリの約1.5倍の大粒
- 豊かな甘み
- 強い粘り
- 良い粒立ち
- 割れや欠けの少なさ
などです。
その品質は高く評価され、お米の品評会などでも評価されています。
※品評会・受賞歴については、確認可能な公式情報に基づいて掲載しています。
美味しさを追求する生産者のこだわり
「いのちの壱」は美味しさが特徴である一方、生産者にとっては栽培の難しい品種です。
西井さんは、稲穂ができる限り太陽に近づき、光を十分に浴びて旨みを蓄えられるよう、丁寧な管理を行っています。
また、品質を守るため、「いのちの壱」に合わせて農業機械を改造。
JAなどへの大量出荷ではなく、単一農家米として管理し、一粒一粒の品質を確認しながら密封包装まで人の手をかけて丁寧に仕上げています。
その一粒には、生産者の技術と、この地域で米づくりを続けていくための想いが込められています。
Outdoor Home はこにわを活用した実証実験
株式会社常然は、自然体験を「自然を楽しんで終わるもの」ではなく、その土地の人・食・文化に触れるきっかけにしたいと考えています。
そこで今回、Outdoor Home はこにわ深谷店をご利用いただいたお客様に、同じ深谷地区で生産された「いのちの壱」を届ける販売実証実験を行います。
今回検証するのは、
「自然体験」
↓
「地域を知る」
↓
「地域産品を知る」
↓
「地域産品を味わう」
↓
「地域を応援する」
という地域との新しい関わり方です。
自然体験施設を地域農産物の情報発信・販売チャネルとして活用することで、農村空家の活用と地域農業支援をつなげられるかを検証します。
「いのちの壱」販売実証実験概要
実施期間
2026年8月8日(土)〜2026年9月末予定
対象
Outdoor Home はこにわ深谷店をご利用いただいたお客様
販売商品
神戸市北区八多町深谷産
希少米「いのちの壱」
販売方法
- 予約販売、通常販売
- 数量限定
- 生産者から直接仕入れ
- 令和7年産を割引価格で販売
今回の実証実験で目指すこと
今回の取り組みでは、単に「いのちの壱を何袋販売できたか」だけを成果とするのではありません。
地域外から訪れた人が、深谷地区を知り、地域の農産物を知り、生産者の想いを知り、実際に地域の商品を購入する。
その一連の流れをつくることで、
- 地域農産物の認知向上
- 生産者の販売機会の創出
- 地域外からの関係人口の創出
- 農村空家の新しい活用方法の検証
- 地域内経済循環の創出
につなげることを目指します。
そして、今回の実証実験で得られた結果をもとに、他の地域農産物や地域資源にも応用できる仕組みへ発展させていきます。
地域の未来を、一粒のお米から
一粒のお米には、生産者の努力があります。
一杯のごはんには、その土地の歴史があります。
そして、農村に残る一軒の空家にも、地域の未来につながる可能性があります。
株式会社常然は、地域に眠る価値を発見し、それらを組み合わせ、人と地域をつなぐ仕組みをつくっていきます。
空家を活用して人が訪れる場所をつくる。
人が訪れることで地域を知ってもらう。
地域を知ることで、地域の農産物や生産者に関心を持ってもらう。
そして、その消費が地域の次の活動につながっていく。
今回の「いのちの壱」販売実証実験をその第一歩として、神戸市北区八多町深谷の魅力をより多くの方へ届け、地域農業と農村の未来につながる取り組みへ発展させていきます。
株式会社常然は、これからも「自然を、身近な日常に。」という理念のもと、自然・地域・人をつなぐ地域共創に取り組んでいきます。

